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ディスコミライフ

日記や感想を書きます

オトナ女児向け映画「KING OF PRISM by PrettyRhythm (キンプリ)」を見ました

ジャニーズのユニット名ではないです。あの女児向けアニメの異端派スピンオフ作品です。

 

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(鑑賞後、やっぱりこれは外せないのか…と思った。)

 

やっと時間が取れたのでようやく見に行くことができました。(すいません、1月の話です。)

Twitterをはじめ各所で「キンプリはやばい」という噂は聞いてたんだけど、あのさぁ…

 

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(新・牡丹と薔薇最終回の名台詞は汎用性が高い。) 

 

って映画でした。

 

自分のTLは色んなキンプリ感想が回ってきて「やばい」「笑いが止まらない」「クスリ」「泣ける」「尻から蜂蜜」とか言われていて一体中身はどうなってるんだよ!という思いでいっぱいに。プリリズRLは一応視聴済みだから気になってはいたんだよ。で、時間ができたので見に行きました。

 

映画観賞後、「う、うわーなんだれこれ~もう一回見たい…」と思いました。なにこれ…。

 

製作陣が情熱と性癖を全力でグーパンしてくる60分です。見終わった頃には肉体も精神もプリズムの煌めきで傷だらけになりましたが傷口は輝いているし世界も輝いているから何も問題ないですね。

 

正直映画公開前は「流行りに便乗したただのアイドルもの作品になるなんて嫌だー!」とあんまり好意的に思ってなかったのですが、いざちゃんと見てみたらプリティーリズムで安心しました。

(新キャラとオバレが普通のアイドルをしている映画だと思い込んでおりました。大変申し訳ありませんでした。)

「女児向け」という枷を取っ払ったオトナ女児向けアニメでした。自分でも何言ってるか分からんけどオトナ女児向けアニメなんだよ。分かれ。

 

今、こんなに「俺たちはこれがやりたいんだ!」というメッセージを感じられるアニメは中々ないと思います。超絶美麗作画とかイマドキのアニメを期待すると肩すかしを食らうというか、月9ドラマを見るつもりが流れてきたのは東海テレビの昼ドラだったような映画です。

 

しかも緩急の付け方が絶妙で、死ぬほど笑ってからほど良く落ち着いた頃にプリズム電子ドラッグをブチ込んでくるのでジェットコースターそのものです。眩暈がします。

 

てかさ、てかさ、EZ DO DANCEのシーンがめっちゃくちゃ面白かったからもう一度見たいんですよ!!!何なのあれ!!!!

初見じゃ脱衣してるとか全然分からなくない??わたし何が何だか分からなくて映画館でピクピク震えて終わったんだけど!

 

声援OK!コスプレOK!アフレコOK!劇場版「KING OF PRISM」プリズムスタァ応援上映PV - YouTube

(応援上映PV、控えめに言って狂ってるから行きたい)

 

うわーーー大和アレクサンダー!武内く~ん!最高~!

 

と思うことしかできなかったから!踊ってると思ったらエクスカリバーとシックスパックで戦うホビーアニメになってるから!ここ最近のキッズアニメに足りないぶっ飛び演出のオンパレードでやっぱり眩暈がしました。最高です。

 

あとはオバレ3人がお空の星座になって、それから主人公・一条シンがプリズムショーをするんだけど、なんかもう

 

あーこれ!これだよ!プリズムショーはこれなんだよ!!

 

という気持ちと煌めきでいっぱいになりまして正直目頭が熱くなりました。一条シンいいよねいいよね。ラノベ主人公みたいなラッキースケベ(ただし相手は全員男だ)野郎と見せかけてプリズムショーに対する思いが誰よりも純粋で彼が主人公じゃないとだめなんだと思ったよ。未成年の主張はスタッフのプリリズに対する思いとプリリズが好きな方たちの思いが一体化している名シーンだと思いました。

 

シンくんのプリズムショーを見てから世界が輝いて見えるので、わたしもやりたいことをやって生きよう!と思ったので心が救われました。

疲れた今を生きる若者(オタク)へのお薬だこれは。プリズムショーにはそんな力があるのですよ。

 

予算などの都合なのか回想も大目でしたが(しかし初心者にも大変優しい)、回想でも!使い回しでも!動いている・ショーをしているなるちゃんたちが流れた瞬間は鳥肌立っちゃって涙腺がかなり緩みました。(しかしプリズムドラッグにやられて脳の処理が追いつかず泣きスイッチが壊れる)

 

物語はまだまだ続くようですが、なんとか第2作目が公開されて欲しいところです。あの予告からは凄まじい昼ドラ臭がするんだ。昼ドラが終わって心が空っぽになる(予定の)わたしにプリズムの煌めきをください。昼ドラは死んでもまだ生きてる!

 

(余談ですが昼ドラ民なのでちゃぶ台食事シーンは伝統芸能のBUKKAKEとちゃぶ台返しがくると思って身構えてました。)

 

とはいえ、最近Twitter上での布教活動が大変盛んでございますが、「見ない奴はアホ」とか「借金してでも見ろ」みたいな過激な言葉で煽るのはなんだかなー。

 

面白いですよ、キンプリ。ちょっとキッズアニメを見る耐性が必要なので、向かない人にはとことん向かない作品だと思うけどそこがいいんだよね。

ミーハーが飛びつくと火傷します。でも楽しめたのなら「こっち側」の人間になれる。ニッチなものが好きな層に訪れた「この波には乗れる!」感。いいよね、最高だよ。

新・牡丹と薔薇[最終話感想] 悲しき徒花の末路

1億総昼ドラファンの皆さん、新・牡丹と薔薇お疲れさまでした。この作品をもって「昼ドラ」から卒業という方もいますね。私は頑張って嵐の涙を見ております。あまりにも微妙で悲しみの嵐の涙。
めっちゃ複雑な人間関係だけは一丁前なんですけど今のところの微妙さではこの人間関係がきちんと活かされるのかわたしは心配です。

 

さて、新・牡丹と薔薇(以下、ボタバラ)最終回は、富貴子がぼたんになって姉妹は仲良く暮らしましたとさ、めでたしめでたし。という常人では理解できない、おったまげ村の村長の気持ちになるような結末でございました。

  • ママがママでなくなり、ポカーンとする瑠璃
  • 視聴者たちと一緒に混乱の涙を流す綱輝
  • あまりのホラー展開に背筋が凍りつく視聴者
  • それにも関わらず幸せそうな牡丹と薔薇の姉妹

こ、これがメリーバッドエンド…通称メリバ…!

お昼のドラマでメリーバッドエンドが拝めるなんておそらく二度とないでしょう。

富貴子がぼたんになる、で「???」となった方、安心して下さい。リアルタイム実況も「????」乱舞でした。この何だかよく分からない光景を見た綱輝さんも、

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と思わず口にしているので大丈夫です。多分。

新・牡丹と薔薇が旧作と最も異なる点が二人の「牡丹」の存在です。

一人はマダム・ヨナと「腹上死」でインターネット上の話題をかっさらった崑一との間に生まれた「ぼたん
もう一人は美輪子(薔薇)の母・眞澄と交通事故で死んだ大学生との間に生まれた「富貴子

ぼたんは度を超えたシスコンで美輪子に依存をし、牡丹と薔薇の姉妹教を誰よりも信仰しているお嬢様。第15話で多摩留のM計画によって刺殺され、その後は多摩留が小日向家に火を放ち共に焼け焦げてしまうという不慮の死を遂げます。

婚約者の綱輝さんとは最後までセックスに踏み込めなかった潔癖症にも係わらず何故か多摩留とはセックスしました。今考えても何でなんだ。

M計画から2年。アメリカから帰って来た多摩留の姉が富貴子。彼女は自分の出生やアイデンチチィが知りたくて帰国。ちなみにアメリカでは結婚と離婚を経験。貞操観がちょっと(※昼ドラ比)緩い模様。

養母・伊佐子曰く「英語がペラになって自分たちを救ってくれる!」そうですが多摩留の葬式に顔を出してないあたり吉田家はどうでも良くなってる節があるように感じる。

 

この「自分のアイデンチチィを知る」ことが全ての悲劇のきっかけになります。

ちなみに富貴子のアイデンティティ(こぶ茶独断)は

  • アメリカ留学するほどの才女(吉田家比)で英語がペラである
  • アメリカではネイルアートで生計を立てていた
  • 男性と仲良くなることに抵抗がない(潔癖なぼたんとは正反対である)

この辺かなと思います。

そして色々(濃すぎるため省略)あって小日向家に居候することになった富貴子。

それでは富貴子の悲劇を振り返ってみましょう。

 

テナント仲間のカマキリ野郎・神崎さんを抹消する

美輪子によって消された男その1

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(年末ボタバラ大破壊SPに華を添えるカマキリ野郎・神崎さん)

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(2015年末最後のボタバラで飛び出た名台詞。お休みで見てる方も多かったのかTwitterのトレンドにも登場(したらしい))

美輪子(M計画事件以降メンヘラ化)は富貴子をぼたんと思い込む

富貴子がぼたんらしくないことをするだけで発狂。富貴子が持ち込んだ家具を「お前の席ねーから!」ノリでベランダから放り投げる、寝起きの富貴子に自分の服を選ばせるが気に食わないので罵倒する、富貴子がペラな英語を披露すればテーブルクロス引きでワイン諸々を破壊する、などやりたい放題。視聴者を全く飽きさせないそこに痺れる憧れる。

綱輝を婚約者に宛てがう

優しい綱輝さんは富貴子を富貴子として見てくれた上で愛していたので綱輝さんの株が上がるばかりであった。

アニメ会社勤務で元レゲェの親戚・清塚さんを美輪子の愛の奴隷にする

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(俺の彼女(になる予定だった女)と彼女の妹が修羅場すぎる)

美輪子によって捨てられた男その2
清塚さんは富貴子の学生時代の友人で彼女を「ふー子ちゃん」と呼ぶんですけど、吉田家以外で富貴子が富貴子であることを知っている貴重なキャラクターなんですよね。そんな清塚が美輪子の手に堕ちて愛の奴隷になって恋人ごっこをして最後には捨てられてお終い。愛の奴隷にさえならなければもしかしたら富貴子を救えたかもしれないから残念です。
修羅場を体験した清塚さんの作ったアニメが見たいよぉ!

 

富貴子陥落、牡丹と薔薇の姉妹になる

富貴子が多摩留の姉だという事実を受け入れ、本当の姉妹になれた美輪子。「ヤン様、あたしのヤン様!」と言っていたあの頃のような姉妹になれて良かったね。表面上は美輪子と富貴子、牡丹と薔薇の姉妹だけど、富貴子の洗脳され具合が一段階進んでしまった気がする…。

 

崑一パパが腹上死、富貴子金持ちのオッサンと結婚するはめになる

で、何故か美輪子と綱輝が結婚(常人では理解のできない昼ドラセオリー)。ここから突然旧・牡丹と薔薇をなぞっていきます。御大~!尺が足りないから適当に旧作をなぞろうって思いました?
綱輝と愛し合うことすら許されない富貴子。母親・伊佐子は「イェーイ玉の輿ィ!」なノリだしもう誰も富貴子を富貴子だと認識してなさそうでかわいそうな展開でしたね。

結婚前の富貴子と綱輝のセックスシーンは魂入ってて熱があって、昼ドラ名濡れ場だと思いました。やっぱり濡れ場シーンがないと「昼ドラ」って感じしねぇな!

 

それから5年、大隈との結婚生活は…

瑠璃(実は綱輝とヤった時にできた子)のママとしては幸せだけど、ネイルサロンは畳むことになって基本的には籠の鳥なので富貴子「らしい」生活は何一つ遅れていなくてかわいそう。
大隈は真剣に富貴子を愛してるのに富貴子は大隈の(臭そうな)スニーカーを火ばさみで掴んでてもうそれだけでどんな5年だったか分かる演出に拍手

 

瑠璃が美輪子と綱輝に取られる

もう何も縋れるものすらなくなってかわいそう。
瑠璃が自分の娘だと判明した瞬間に何故か美輪子と本当の夫婦になっちゃった綱輝さん何してるの。

 

杉ちゃんのワイルド刀剣乱舞で伸介死亡

弟二人(多摩留・杉彦)が殺人犯!

伸介は大隈の甥で玄関で柔道しちゃうおちゃめな人なんですが、どうしても自分の血を引く子どもが欲しい大隈の代理精子として昼ドラ豪邸にやって来ます。

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(玄関開けたらミニ柔道場があるのは新・牡丹と薔薇だけ!)

コンコン…パカッ…ならぬパンパン、スパーンッ!(大隈の拍手と襖が開く音)と上半身裸で登場して富貴子に襲いかかるんですけどたまたまやって来た無敗の帝王ワイルド杉ちゃんに斬られて死ぬというジェットコースタードラマここに極まれりな結末。すごいぞ、中島御大は刀剣ブームも見逃さない。杉ちゃんの知的障害があるという非常にデリケートな設定は初登場時にさらっと説明されて以後ほぼスルーだったのはこういった役回りになることと、突飛な行動をしても違和感がないようにするためだったのかな…。

 

そして目の前で惨劇が起きてしまったショックで富貴子は自我を失ってしまうんですけど、この時に富貴子(の心)は死んでしまったのだ…。

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(魂の死んだ富貴子。どこかに吹っ飛んでしまった魂が死んでも生きてるぼたんのそれと入れ替わっちゃったかもしれない)

ここから美輪子とrrrrrルォーズガーデンで過ごすうちにぼたんっぽくなっていくわけですが、どう考えても美輪子の強力な洗脳に頭がやられてしまったようでやっぱりかわいそう。

美輪子は芋天ぷら事件以降は精神的に安定してる様子だったけど、やっぱり心の奥底では富貴子をぼたんと思っていたのか、富貴子の心が死んだことを「これはチャンスだ」とほくそ笑んでた感あってめっちゃ怖い。女って恐ろしい。

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(芋天治療法で「嵐の涙」の雄介さんも記憶が戻るといいな)

 

そして療養先で……

富士山が近くにあるログハウスで二人で暮らす美輪子と富貴子(のようなぼたんのような…)
このシーンは車種、ログハウス、ティーを淹れる光景、全部旧・牡丹と薔薇の最終回と一緒だからな!失明してたらどうしよう…」って思った人はわたし以外にもいるでしょ。

とかなんとか思ってたら富貴子が心どころか容姿までぼたん化ですよ。

瑠璃が「ママじゃ、ない!?」って言ってからぼたん化した富貴子が登場したところは顎外れそうな衝撃で鳥肌立ちましたよ。あれだけ多方面に迷惑をかけまくった美輪子大勝利END。声が大きいだけの人、クレーマー、わがまま人間が勝利する今の世の中に対する皮肉!は考えすぎか。

トンデモ展開に隠れて分からなかったけど、こうやって振り返ってみたら富貴子の心が破壊されていく過程が恐ろしいほど丁寧に書かれている気がして怖いです!怖いです!

 

ちなみに、公式サイト名台詞」コンテンツ内にある第25話「コンチクショウ!許さないッ!…偽ぼたん!あだ花!」の解説に

「さて、結びとして触れておかねばならない、いや触れた方が一層ドラマを皆様にお楽しみいただけるであろうことがある。美輪子が腹の底から絞り出した今回の名ゼリフだが、その中に今後の展開上、非常に重要なある要素が含まれている。【新・牡丹と薔薇】では中島丈博先生が紡ぎ出すセリフの圧倒的な力をお楽しみいただくと同時に、そこに緻密に織り込まれている物語の芯にも想いを巡らせていただけたら幸甚である。」

とあるんです。つまりやっぱりそういうこと?って思いました。富貴子のアイデンティティはあだ花であるということなのね…。あだ花にはあだ花の役割、つまりはぼたんとして生まれ変わり美輪子と幸せに生きる。か、かわいそう…。

 

狂気の昼ドラ新・牡丹と薔薇…楽しい2ヶ月だった。

富貴子の悲劇の物語。愉快で怖いお昼をありがとう東海テレビ。本音を言うと新・牡丹と薔薇が最後の昼ドラだったら良かった

毎日更新される公式サイトを見に行くことがとても楽しかったです。更新を楽しみに同人サイトに通いまくっていたあの頃を思い出す…。

新・ボタバラで特に好きな話は「カオルコさんが大暴れした結婚式回(第4話)」と「崑ちゃんが腹上死した回(第35話)」です。

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(皆が大笑いしながら叫んだ「アイァムカオルコダヨ!」を生んだカオルコさんは小日向家のお墓でぼたんとともに寝ています)

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(Twitterのトレンドに数時間に渡って上がり続けた「腹上死」の文字は笑うしかなかったね)

眞澄が「死因は!?」としつこく尋ねるので俗っぽい言い方で分かりやすく説明してくれる優しいお医者様である。

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(いい顔してるだろ…崑ちゃん、8億の借金の遺して腹上死したんだぜ…)

別れたら好きな人だったヨナと復縁をしようと卒論に着手する手前でボタバラ大学から退学なんて悲しいよ崑ちゃん…。

 でもマダム・ヨナにお咎めなし!と、いつまでも白々しい眞澄の立ち回りには納得しておりませんよ!眞澄はいくらなんでも娘二人を腫れもの扱いしすぎ。

 

…今年は京成バラ園に行きたいですね。

2015年昼ドラ総括-こんなんだから昼ドラが終わってしまうんだよ

ボタバラは2016年の昼ドラとさせていただきます。そうしないと2016年は嵐の涙だけになる…。

今年の3月でわたしたちのお昼を熱くしてくれていた東海テレビの昼ドラが終わってしまいます。悲しい。嵐の涙がとても微妙なことは置いといて2015年に視聴した昼ドラの感想を書きました。
正直、だから視聴率が取れないんじゃないの?と言いたくなるようなダメドラマ揃いの年だった。

 

花嫁のれん


未視聴。

 

プラチナエイジ

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2015年最高昼ドラ・ザ・イヤー
3組の還暦夫婦の物語。この作品のすごいところは、3組の夫婦それぞれの形が異なっていること。そして群像劇として成り立っている構成の良さです。

昼ドロの伊佐山家
コメディの岩村家
シリアスの速水家

面白いのは孫がいる伊佐山家、孫がこれから生まれる岩村家、子どもがいないから孫もいない速水家…と孫の有無もそれぞれ違う。3組の差別化が上手い。
最初は還暦のジジババの恋愛なんか見たくねーよ!と思ってたのに気が付いたら還暦夫婦の人生の選択を食い入るように見てた。
若い頃の回想シーンがないにも関わらずどんな夫婦生活だったのかが安易に想像できるようなキャラクターの作りもとても良い!
脚本も役者さんも等身大だ~と思ったら脚本家の方もちょうど「プラチナエイジ」な歳なんですね。なんか本当に「この世代だからできる」作品なんだと思う。

シリアスの速水家がすごくいいんですよ。2次元男女カプか?と思っちゃうくらいラブラブで(でも生々しくなくて和む感じのラブラブ)、ずっとこんな日々が続けばいいなってところに認知症になってしまう純ちゃん、という中々に重いストーリー。


純ちゃんがちゃらんぽらんでギャンブル大好きなんだけど憎めないキャラでして。しかも湘南のマナーのなってない若者を腹パン一発KOするくらい強い。かっこいい!
病気になって自分の店名も思い出せなくなってしまう中で、「忘れるんじゃない。思い出せないだけなんだ」と結論付けたのは純ちゃんにしか言えない台詞だと思った。悲壮感の中に射す光だった。
なので前妻との間にできた娘のことが思い出せないまま臨む結婚式のシーンは涙なしには見れない。実際この回は泣きながら見てた。

(既婚者なので自分の結婚式と重ねて見てしまった。わたしの親ももうすぐ還暦だからね…)

BLも百合も男女もなんでもいけるんですが、まさか還暦夫婦に萌える日がくるとは思いもしなかったな~。
速水家のことを中心に書いたけど、姑の毒っぷりに気付かないままこれからも生きる伊佐山家篇とホストの小林豊が登場する岩村家篇も最高だよ!
3組それぞれの夫婦の形と彼らの友情。画面はお年を召しているかもしれないが展開されるストーリーは青春そのもの。人間いくつになっても青春できる。

そのうちサンテレビあたりで再放送される気がするので是非見てね。

 

明日もきっと、おいしいご飯〜銀のスプーン〜 (明日ご飯)

 高杉真宙のPVみたいなドラマなので彼のファンは見ましょう。(以上)

るかくんがめっちゃかわいい。家族愛を全面に押し出した物語は良かったです。登場人物のどいつもこいつも親戚同士だけど。
個人的には序盤のるかくんと出会うまでがちょっとたるかった。早く出会って!と何度か思った。あと事あるごとに胃腸炎はもう少し何とかして!と思った。

 

癒し屋キリコの約束

昼ドラが生んだ最高駄作と言っていいと思う。とにかく何もかもがダメ。2時間で終わるだけ実写版デビルマンの方がまだマシなのでは。
第1話・第2話なんか姑役の泉ピン子と嫁が喫茶店で悪口を言ってるだけ、しかもその悪口も何にも面白くないという悪夢。
そして悪口を言い合ってお互いすっきりして仲直りできましたとさ♡キリコさんすごーい!

え、なにこれ…

原作通りなのか何なのか知らないがとにかく各エピソードの薄っぺらさがダメドラマに拍車を掛けている。DV夫から逃げて昭和堂で働くかっきーの過去を愉快な仲間たちの前で暴露(しかも何故か紙芝居で)する胸糞の悪さ、オタク青年がいつまでもオタクなのは「大人になれない・恋ができないから」と決めつけたりとか。
キリコのやっていることはカウンセラーの真似事なんですけど、相談相手を否定したり決まった枠に納めて「はい、解決です☆」は本職の方に喧嘩売ってるんじゃないかな…。

唯一褒められたことは涼くん役の戸塚祥太の演技。
感情を表に出さない、掴みどころのない、けれどもある目的のために生きてキリコに近づくという難しいキャラクターだったけど作中唯一の見せ場回の演技はゾクゾクしました。クソドラマに勿体ない素晴らしさだよ。
ラストヒロインちゃんもだんだん演技が上手になってたから落ち込まないでね。悪いのは全部クソドラマだ。

 

別れたら好きな人

もう吉本は止めろ…止めるんだ!(碧の海の悪夢)

大先生はシンデレラデートの時も思ったが女性が喜ぶ恋愛ドラマは向いてないと思う…。
不倫とか離婚即前妻と復縁とか美味しいテーマではあるけど描き方を間違えてしまうと不快感しか残らないからデリケートな題材だよね。特に昼ドラは既婚女性がメインターゲットなわけだから「肉体関係がないから大丈夫です!」なんて理屈は通用しないんだ。

プラチナエイジみたく色んな夫婦関係を出してそれぞれ頑張っていく群像劇(コメディ調)にしたかったんだろうけど結局皆して復縁したり交際0日婚キメたりで似たり寄ったりで面白くない。交際10年の後に結婚、何があっても支え合うラブラブ夫婦とか登場させて良かったんじゃないの。

何より後半は二郎の前妻一家が二郎宅に居候してわがままの限りを尽くすという、あの世の果てが見えるほど不快極まりない展開に何もかもがどうでも良くなりました。あの一家の顔は二度と見たくないです。

そんなラブコメ・別れたら好きな人で一番笑ったのはシンデレラデートの結城涼太と真琴がクロスオーーーーバーーーで登場したことだからな!!しかもこいつら不倫結婚即子作りしたのか子連れで登場したからな!!!先輩風を吹かせて!!!なんでや!!健吾(陣内智則)は悪くないだろ!!!ちょっと棒読みで不器用だけど安定収入、実質婿入り状態で真琴の親にも尽くす人だっただろ!

 

……

 

毎週のように吉本芸人が登場していたので最終回で陣内智則が一人シャコンヌで酒を飲んでいたら神ドラマになってた。この芸人ノルマに関してはお疲れさまとしか言いようがなかった。そのくらいドラマからコントになってしまう芸人パートが不快だった。

あのね、お昼のひとときに芸人の下っ手くそな芝居とコントもどきは見たくないです。然るべきところでその才能を発揮して下さい。演技ができてしかも上手い芸人って一握りだと思うんで…。
でも綾部の演技は中々良かったです。演技がアレすぎて視聴を止めようとは思わなかったし二郎ちゃんのキャラ自体は好きだった。

結局二郎ちゃんと咲の間の収入格差問題とか、終わらない家族食堂の改革とかペッパーくんは元の主の元へ帰れたのか?とか投げっぱなしの要素が多くてラストの復縁結婚式を見ても「ふーん…」としか思えなかった。
結局「前妻と復縁する」ってシナリオありきで肝心の復縁までの過程も酔った勢いで気付いたら一緒にホテルにいた!好きかも!みたいな、お前ら酒を飲まないと何にもできないのかよ!と言いたくなるものばかりでときめきも何もなかったです。

 

 

総括

ドロドロな昼ドラをやりたくないのは理解できるが、それならもっとちゃんと「面白い」ドラマを作って欲しかった。出演者が豪華だとか、海外ロケをしてるとか、芸人が出演するからとか、物語以外の要素で視聴者が増えるような枠じゃないと思う。何でもない日常をわくわくさせてくれるのが東海テレビの昼ドラの一番のアイデンチチィだと思っているわたしとしては、2015年の昼ドラは不作でした。プラチナエイジが一番好きです。こんな昼ドラがこれからも見れるならドロドロ描写なしでもいいかなって思うくらい好きでした。

癒し屋キリコなんて昼ドラどころかドラマにもなってない何かが放送された時点で昼ドラの悲しい未来は決まったようなものだったんだな、きっと。