読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ディスコミライフ

日記や感想を書きます

さすがですわ、結城さん!

昼ドラ

シンデレラデートを見た皆さんお疲れ様でした。大阪ピエロアイコンのこぶ茶ちゃんも無事完走できました。実況のおかげかな!?
ちなみに用事やら風邪やらでリアタイできなかった日もあったんやけど録画してちゃんと見たんだぞ!(碧の海は録画しなかったからね。棒が辛くて)
一人で見るとものすごく退屈な…寂しい思いを抱くドラマでございました。

実況でも指摘してる方が何人もいたと思いますが、主人公・真琴(にっしー)の家庭パート・結城の仕事パート・真琴の職場・高校パート・入院中の真琴父パート…色々な要素を詰め込みすぎて何もかもが薄味になっちゃったように感じました。
恋愛・お化粧・ファッションの女の子が好きな要素これでもか!と詰め込んだけど上手く噛み合わなかった某プリキュアのようです…。良い作品は要素の組み合わせがどうでも上手くやりますからね…。

序盤は真琴の旦那・健吾が仕事になってしまって折角のジャカルタ旅行をソロプレイすることになった真琴。旅先で出会った新聞記者・結城と出会ってしまったことで何かが変わり始めます。
真琴が行く先々に現われる結城、強引な結城とデート(?)する真琴。
インドネシアの海はとても美しいですが、交換留学中のビッチ生徒のいざこざが「行ってみたい!」という気持ちを削いでくれます。島民が陰湿キャラだらけで観光する気持ちが消え失せた碧の海リスペクトでしょうか。

インドネシアパート後は

にっしーの生徒にトラブルか入院中のにっしー父の病状が悪化する

教師や人間として経験の乏しいにっしーは悩む

結城ストーカーが現われて華麗に解決。
周り:「結城さんすごい!!」

結城さんとの出来事を洗いざらい保健室の先生・雛形にゲロるにっしー
雛形:「胸キュンじゃん~!付き合っちゃいなYO!」(何故か不倫を推奨する)

陣内は適当に大阪と横浜を往復する生活をしてる

にっしー:「結城さんとは、もう会えません」

振り出しに戻る

こんなサイクルで話が進みます。いつ見てもこのサイクルの中のどれかのことをやっているので置いてきぼりになることはありません。とても親切なストーリー構成ですね。
あとは週1以上のペースでバー「ブルームーン」に行くにっしー、ほぼ毎日カフェ「シャコンヌ」で読書するにっしー、お前随分優雅な生活してるな?といった感じです。学校のテスト作るとか授業をどう進めようか考えるとか教師っぽい描写くらい入れろやと言いたくなります。家事にいたっては母親任せだし。尚、母親が教員に復帰しても母親任せの模様。あまり人妻感がないというか、別に人妻じゃなくてもいいキャラだよな、真琴。

そして、結城涼太。以下、盛りに盛られて胸ヤケする彼の設定をまとめてみました。

・職業は毎報新聞の記者。にっしーに出会うまではジャカルタ支社で働いていた。ジャーナリスト魂に燃えている。
インドネシア語が話せる。口説き文句は「ティダアパアパ」
・過去に「たかし」という後輩を亡くす暗い過去がある。今でもそれを引きずっている。
・仕事柄鋭い観察眼を持っているので、にっしーとの少ない会話から「にっしー自身が教師であること・両親も教師である」ことを言い当てる(すごい)。
・胡散臭い暴漢を追い払える程度には強い。
・にっしー父の病室を虱潰しで探す執念深さ。
・持ち前の会話術でにっしー父を懐柔する。
・にっしー父から彼女の職場を聞き出すことに成功する。
・職場凸は基本。
・バスケが趣味(?)。友達や吉岡さん(バーのマスター)とバスケに精を出すこともある。
・にっしーの生徒が抱えるトラブルに介入し、生徒からも慕われる・信頼される。
シャコンヌで置き引き犯に出会った時は健吾と共に捕まえる。
・実家は上田にある酒屋(両親は亡くなっており、兄一家が店を切り盛りしている)。
・学生時代は女をとっかえひっかえ、猛アプローチする中田さんに好意がなくてもキスをする。
・権力と戦うスーパージャーナリストに進化する。
・やりたくない仕事、と言い切りながらも風俗記事もそつなくこなす。
・にっしーと結城さんとの関係が生徒にバレるも、慕われていた生徒達に「結城さんなら納得」などと言われて何故かお咎めなし。

と、ざっとまとめただけでこんな方です。彼がなにか話す・行動を起こせば周囲の誰か(特に中田さん)が羨望の眼差しを向けます。「ほっとけない魔女たち」のマモルくんもびっくりの盛り盛り上げ上げな結城涼太。お前はメアリー・スーか。

そして、そんなメアリー涼太と運命の恋をするにっしーこと真琴。
物語終盤、結城との愛を貫くことを決心したあたりから「どうしてこんな唐突に結城を選ぶんだろう?」と疑問に思ったわたくしなんですが、よくよく振り返ってみたら真琴の心理描写、台詞やモノローグがほとんどないんですよね。結城や家族のことを「こんなことがあったんです~」って保健室で駄弁るだけで彼女自身がどうしたいのかどう思っているのかが説明されない。
どうしてだろう?としばらく考えたのですが、おそらく「真琴」は視聴者である私たちメスカマキリのアバター・自己投影のためのキャラクターで、私たちがこの運命の恋を見て抱いた感想こそ真琴の気持ちになっていたのかもしれないと思いました。どうにも受け身で意思を示さないあたりが想像で描いた乙女ゲームの主人公感ありますが。

最終週で真琴と結城の運命の恋(笑)がUSAちゃんねるへの投稿で明るみになります。書き込みを知り真相を知りたがる生徒(そりゃそうだ)。昼顔の北野先生の放送芸のような不倫釈明授業をやることになる真琴。
なんとそこで「他に好きな人ができたこと・人生は一度きりだからその恋を貫くことにしたこと・旦那には好きな人ができたことを隠して離婚しようとしたこと・その恋は今まで読んできたどの本にもないこと(うろ覚え)」などと語り、なんと結城との恋を嬉しそうに語ります。もう彼女にとって夫の健吾は邪魔者でしかないようです。
そんな不倫教師(※身体の関係はない)に「辞めないで!」と懇願し、「署名しよう!」と言い出す生徒たち。真琴はいつの間にか生徒たちに尊敬される素晴らしい教師へと成長していました。
真琴が「本を読め」って盛んに言ってたの知らんかったし、ワイが生徒ならこんな教師学校にいて欲しくないな~~~~って心の底から思いますね。不倫を肯定するようなことを「人生は一度きり」だと教えてくれた父の死をダシにして、旦那に他に好きな人ができたことを隠して離婚したいとか言い出す女、教師以前に人として嫌だ。お前の泥沼の家庭と恋愛事情を学校に持ち込んで自慰すんなよ。
でも一部の生徒は結城さんのことを知ってて彼がとても素晴らしいイイ男であることを知っているので彼との恋も応援してもらえました。良かったですね。結城さんが外堀から固めていた成果です。皆が皆結城との恋を認めますが、健吾のことを心配する声が全くないのでこの世界では真実の愛が何よりも勝る世界観なのでしょう。

それからしばらくは2014年のクリスマスに結城と会うために日々を適当に過ごす真琴。学校を辞め、健吾の新たな仕事の拠点になる大阪でなんと義母との同居生活を送ることになります。
特に描かれてませんがおそらく健吾は結城と距離を取れば彼のことを忘れて真琴の気持ちが自分に戻ってくると考えたのでしょう。会えない時間が思いを強くするので真琴は満月を眺めて結城と会うクリスマスのその日を心待ちにします。
姑にいびられてちょっとシンデレラっぽい描写があろうとも今更視聴者が彼女に同情することはありません。
ていうか新たな恋人と結ばれる日まで旦那・姑と同居して主婦生活する根性がすごいし「慰謝料払うから離婚してくれ」とも言わないからな。面の皮厚いってレベルじゃねーぞ!そりゃあ姑も嫌がらせしたくなるだろう。

そんなこんな気が付いたら周りの人間に後押しされ、遂には健吾にまで結城のことを認められて二人は結ばれるのです。どっかのバス乗り場で。ジャカルタに行く予算は尽きたのか。バス乗り場で朗読劇始めるし。なんかもう真琴と結城、二人だけの世界すぎて視聴者もポカーン。

…と不倫(セックスはしていない)する側が大勝利する神ドラマでございました。これは胸キュンする人、胸糞悪くなる人、両極端だと思います。わたくしは胸糞悪くなった方です。

例えば健吾が不倫してたとかDV夫だったとか、真琴が自分の非を認めて全てを捨てて駆け落ちするとか、そういう描写があればまだ感情移入して見ることができた気がする。
昼顔のさわちゃんのモノローグポエムは不倫する女の過程をよく表現できていたからあんなにウケたんだろうなと思うんですよね。普通の主婦の生活に閉塞感を抱いていて、その日常の歯車がふとしたきっかけでズレてしまって。

でも真琴は勝手に予定を決める旦那にも「あー、うー」で済ませて、両家の母に子ども産めと言われればその通りにしようとして、真琴自身の意思が全く見えない。だから何がやりたかったのか伝えたかったのかよく分からずに終わっちゃったなーって思います。

健吾だって勝手に真琴の予定を決めたり強引なところはあったけど、衣食住何一つ不自由させていませんし、真琴のやりたいようにやらせてあげているいい旦那さんだと思うんですよね。ちょっと台詞が棒だけど不器用で感情をむき出しにできないタイプかもしれないやん!(お情け補正)
大阪出身の設定なんだから関西弁喋らせてやれよ!真琴父の入院費まで出してくれてるのに扱いが雑な上に公式設定らしい優しさもあまり感じられなくて本当にかわいそうなキャラクターだった。まさに結城を立てるために作られたキャラだった。

311とか根岸くんのお父さんのお仕事見つかったかなとか野々村さんの存在とか結城の元上司のジャーナリスト魂の行方とか結城のインドネシアでの仕事(権力との戦い)とか投げっぱなしで終わったものが多すぎるよ!KIZUNA・NIPPON虚しいよ…。

さて。
個人的に一番面白かったのは健吾が結城を取り調べしてるシーンで二人を見守っていたチワワ誘拐バッグです。

 

f:id:ktea1206:20160202100208p:plain

 

シャコンヌとフライングタイガーの関係が気になります。(作中で何度かフライングタイガーのポスターが貼られていることが確認できる。)

あと、最終回で叶わぬ恋を意味するカクテル、ブルームーンを結城にプレゼントするバーのマスター吉岡さんの遠回しな告白が最高でした。事の一部始終を知ってる吉岡さん。もし彼が本当に結城のことが好きだったら吉岡さんはどんな気持ちだっただろう。吉岡さん視点のシンデレラデートはとても切なくて胸がキュンとする珠玉のラブストーリーになっていたかもしれませんね。