ディスコミライフ

日記や感想を書きます

美しい罠 感想

Dlifeにて再放送された「美しい罠」全65回。とても長かったですが、大変素晴らしいドラマでした。私だってたまには褒める感想文書くからな。
私はこのドラマのことを全く知らなかったのですが、2006年7月からの放送で前番組は「偽りの花園」。この時期の東海テレビ昼ドラ神がかってますね。当時視聴者だったら幸せで死んでいたかもしれない。

 

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(↑ところでこれサントラのジャケットなんですけどめっちゃ最高ですね)

 

物語は不破恒大の元で下働きをする男「沢木 槐(さわき かい)」と「飛田 類子」が恒大の持つ莫大な資産を狙い、共謀する。以上。です。基本的にこれが主な軸となり、複雑な人間関係や思惑が絡み合っていきます。キーワードは「愛」「金」「嘘」「後悔」でしょうか。

wikipediaには「愛憎と知略モノの融合」や公式BBSでの書き込み数などかなりageageなことが書いてあり、これだけ持ち上げておいて期待外れだったら怒るよ!と思ったらとんでもない。最高でした、はい。
まず、とにかく俳優陣の演技が素晴らしく山場のシーンでは実況もできないほど圧倒されました。近年昼ドラに出演して棒演技を披露された方はこれ見て反省しなさい。
そして、素晴らしい演技を更に盛り上げる音楽。昼ドラ作品でサントラが欲しいと思ったのは初めてかもしれないです。柴田淳さんが歌う主題歌「紅蓮の月」も大好きになりました。特に中盤以降この曲が物語に合いすぎて気がついたら口ずさんでました。カラオケでも歌いますwww
細かいところを見るとセットが安っぽいとか背景が合成じゃねーか!とかツッコミどころもあります。だから何だ、面白いものは面白いからいいんだよ。

全ての感想を書こうとするととんでもない長さになるので最終回の内容を中心に語ろうと思います。結末だけ知りたい人間もおるやろ。私なんか小説は作者のあとがきから読む人間だからな。

最終回。
銃声と共に(死んだはずがどこかに潜んでいた)恒大はついに死んでしまいます。
最期を目撃した澪さんに「全部類子さんのせいよ!(要約)」と言われた類子さんはそれを受け入れ警察に連行されそうになりますが、「本当は恒大の自殺だ」と澪さんがゲロったことにより壮大なゲームは終わります。
澪さんが何故真実を言ったのか、それは「自分の中の暗い星に気付いたから」だと語ります。澪さんの職業は絵本作家(ファンシーですね)。明るい星と暗い星は澪さんの創作物のお話で、こういう「そのキャラだから言える言葉」に弱い私は物語の中盤から澪さんにイライラしっぱなしでしたが最後の最後で好きになりました。
澪さんは類子さんとは徹底的に対照的ですから、類子さん視点のストーリーでは嫌いになるのも仕方がないよねー。でも澪さんは類子さんのことを「とっても眩しかった」って言ってて私はそこで浄化されました。そうなんだよ、類子さんは眩しいんだよ。何よりも強くて優しい女なんだよ。今までやってきたことは悪女の極みだけどいい子ちゃんなところを一切見せない潔さがすっごくすっごく大好きなんだ。

そして、恒大の死から2年の月日が流れ類子は不破家の皆さんの前から姿を消します。
屋敷で生活をしているのはレイさん(類子さんガチ勢代表)、百花ちゃん、そして不破に撃たれたけど一命を取り留めた槐。人が死にまくりの屋敷だから近隣住民に「呪いの館」とか言われてそうですね。

屋敷に遊びにやって来た澪さんはなんと赤ちゃんを連れて来ています。名もなき音楽家と結婚したとか。澪さんダメ男好きだな。自分が金持ちのお嬢様+仕事で印税ガッポリだから男の経済力に興味ないんでしょうね。結婚相手が類子さんのやってたサロンの音楽家だったら最高に面白いのに(相手の顔すら出てこないのでただの願望な)。

槐はというと、暇さえあれば湖を眺めているそうで、まるで抜け殻。最後に恒大と対決した時に「(恒大のせいで)心を失った」と言ってましたが本当に心を失ってるように見えます。
恒大に銃で撃たれて以来左足を悪くして杖を突いてる姿が皮肉にも恒大と重なるのが痛々しい…。
よく考えたら槐って懲役7年で4年目(?)に仮出所して修羅場があって2年後に至ってるのでまだ刑期が残ってる気がするんですけど物語の都合かスタッフが忘れちゃったか、まぁ考えるとややこしくなるから気付かなかったことにしましょう。この辺めっちゃうろ覚えだから間違ってたらTwitterで教えてくれな。

肝心の不破の遺産は、真の切り札・百花ちゃんが全てGETだぜ!類子さんも相続人だったけど放棄しちゃったんだそう。更に屋敷からも姿を消す、と。なんか類子さんらしいな。罪滅ぼしのつもりかもしれないし、不破の前では不破の愛していた類子でいたいのかもしれないし。類子さん、あぁ類子さん、類子さん。こんなに好きになった昼ドラの主人公は初めてだよ。

さて、そんな類子さんはある日恒大のお墓参りに訪れます。
白い帽子に白いワンピース。類子さんの年齢を考えると何だか不釣り合いな格好ですが、あの頃の類子さんでいたい思いの表れなのかもしれません(大妄想)。恒大の墓がめちゃくちゃ質素でアレですが。類子さんの「岩田さんとどこの海を泳いでいるの?」の言葉から察するに散骨してるのかもしれないですね。
類子さんが帰る頃、タクシーでお墓に向かう槐。なんというニアミス!(類子さんは槐に気付いてるけど絶妙に隠れて回避してるのじゃよ)
槐は恒大のお墓に手向けられた白い薔薇を見て類子が近くにいることを確信します。ここから水を得た魚のように槐の心に光が!

んで、なんやかんや(長いので省略)でついに!ついに!!類子さんと槐が再会!!!
もうね、この辺から目から涙がドバー!なんすよ。
風で飛ばされた類子さんの帽子を拾おうとして川でずっこけてズブ濡れになった槐はなりふり構わず類子の名を叫びまくる。もうね、哀れで哀れで哀れなんだけどこのドラマで初めて槐の心の中が剥き出しになって、とても美しかった…。
それとは対照的に「来ないで!」と叫ぶ類子さんも気持ちを押し殺してる感満載で最高でしたね。

そして二人はキスをして、主題歌「紅蓮の月」の2番が流れて物語は終わります。
スタッフロールと共に流れる過去の名場面は今思い出すだけでも涙出る…。これまた紅蓮の月の歌詞が合いすぎていて涙が止まらないんだよもう。何だよ美しい罠。最高かよ。

そして完走してからしばらく考えたわけなんですが。
類子さんと槐は本当の意味で結ばれる前にもセックスしてるし類子も槐も別の人と関係を持っていたり決してキレイとは言えないんですが最後のキスは美しくて純粋でここまで来るのにたくさんの紆余曲折があったからこそ際立つものだったんだな…と思いました。(昼ドラならではの「純粋」って表現かもしれないですね。)
美しい罠はある男と女が金持ちの財産を狙う物語であり、男と女が結ばれるまでの物語であり、女が再び人を愛するまでの物語であり、心を亡くした男がそれを取り戻すまでの物語なんや…!
きっとタイトルの意味は類子さんと槐の恋のことなんだろうな…はぁ、最高だな。

最終回、描くべき最低限は詰まっていたけど、草太が消化不良になってたのが残念だったな。
恒大の偽装死後に彼を匿ってたりしてたのが草太だったのか?とか思ってるんですがどうなんでしょう。あの秘密のお部屋に飾られてた絵画の変化も何だったのかなー。草太なりの「気をつけろ」の合図だったら嬉しいんだけどな。この辺って完全版になってるらしいDVDで補足されてたりします?

……。
はぁ…最高ですね。私と同じ気持ちを味わいたい方は是非全話見て下さい。

とか何とか二ヶ月くらいかけてgdgd書いてたら2015年4月2日(木)午前11時からまさかの類子さんリターーーーーンズ!嬉しい!もう一周したかったからめっちゃ嬉しい!Dlifeさんありがとう!!!伏線とかよく確認しながら見たいで!