オトナ女児向け映画「KING OF PRISM by PrettyRhythm (キンプリ)」を見ました
ジャニーズのユニット名ではないです。あの女児向けアニメの異端派スピンオフ作品です。
(鑑賞後、やっぱりこれは外せないのか…と思った。)
やっと時間が取れたのでようやく見に行くことができました。(すいません、1月の話です。)
Twitterをはじめ各所で「キンプリはやばい」という噂は聞いてたんだけど、あのさぁ…
(新・牡丹と薔薇最終回の名台詞は汎用性が高い。)
って映画でした。
自分のTLは色んなキンプリ感想が回ってきて「やばい」「笑いが止まらない」「クスリ」「泣ける」「尻から蜂蜜」とか言われていて一体中身はどうなってるんだよ!という思いでいっぱいに。プリリズRLは一応視聴済みだから気になってはいたんだよ。で、時間ができたので見に行きました。
映画観賞後、「う、うわーなんだれこれ~もう一回見たい…」と思いました。なにこれ…。
製作陣が情熱と性癖を全力でグーパンしてくる60分です。見終わった頃には肉体も精神もプリズムの煌めきで傷だらけになりましたが傷口は輝いているし世界も輝いているから何も問題ないですね。
正直映画公開前は「流行りに便乗したただのアイドルもの作品になるなんて嫌だー!」とあんまり好意的に思ってなかったのですが、いざちゃんと見てみたらプリティーリズムで安心しました。
(新キャラとオバレが普通のアイドルをしている映画だと思い込んでおりました。大変申し訳ありませんでした。)
「女児向け」という枷を取っ払ったオトナ女児向けアニメでした。自分でも何言ってるか分からんけどオトナ女児向けアニメなんだよ。分かれ。
今、こんなに「俺たちはこれがやりたいんだ!」というメッセージを感じられるアニメは中々ないと思います。超絶美麗作画とかイマドキのアニメを期待すると肩すかしを食らうというか、月9ドラマを見るつもりが流れてきたのは東海テレビの昼ドラだったような映画です。
しかも緩急の付け方が絶妙で、死ぬほど笑ってからほど良く落ち着いた頃にプリズム電子ドラッグをブチ込んでくるのでジェットコースターそのものです。眩暈がします。
てかさ、てかさ、EZ DO DANCEのシーンがめっちゃくちゃ面白かったからもう一度見たいんですよ!!!何なのあれ!!!!
初見じゃ脱衣してるとか全然分からなくない??わたし何が何だか分からなくて映画館でピクピク震えて終わったんだけど!
声援OK!コスプレOK!アフレコOK!劇場版「KING OF PRISM」プリズムスタァ応援上映PV - YouTube
(応援上映PV、控えめに言って狂ってるから行きたい)
うわーーー大和アレクサンダー!武内く~ん!最高~!
と思うことしかできなかったから!踊ってると思ったらエクスカリバーとシックスパックで戦うホビーアニメになってるから!ここ最近のキッズアニメに足りないぶっ飛び演出のオンパレードでやっぱり眩暈がしました。最高です。
あとはオバレ3人がお空の星座になって、それから主人公・一条シンがプリズムショーをするんだけど、なんかもう
あーこれ!これだよ!プリズムショーはこれなんだよ!!
という気持ちと煌めきでいっぱいになりまして正直目頭が熱くなりました。一条シンいいよねいいよね。ラノベ主人公みたいなラッキースケベ(ただし相手は全員男だ)野郎と見せかけてプリズムショーに対する思いが誰よりも純粋で彼が主人公じゃないとだめなんだと思ったよ。未成年の主張はスタッフのプリリズに対する思いとプリリズが好きな方たちの思いが一体化している名シーンだと思いました。
シンくんのプリズムショーを見てから世界が輝いて見えるので、わたしもやりたいことをやって生きよう!と思ったので心が救われました。
疲れた今を生きる若者(オタク)へのお薬だこれは。プリズムショーにはそんな力があるのですよ。
予算などの都合なのか回想も大目でしたが(しかし初心者にも大変優しい)、回想でも!使い回しでも!動いている・ショーをしているなるちゃんたちが流れた瞬間は鳥肌立っちゃって涙腺がかなり緩みました。(しかしプリズムドラッグにやられて脳の処理が追いつかず泣きスイッチが壊れる)
物語はまだまだ続くようですが、なんとか第2作目が公開されて欲しいところです。あの予告からは凄まじい昼ドラ臭がするんだ。昼ドラが終わって心が空っぽになる(予定の)わたしにプリズムの煌めきをください。昼ドラは死んでもまだ生きてる!
(余談ですが昼ドラ民なのでちゃぶ台食事シーンは伝統芸能のBUKKAKEとちゃぶ台返しがくると思って身構えてました。)
とはいえ、最近Twitter上での布教活動が大変盛んでございますが、「見ない奴はアホ」とか「借金してでも見ろ」みたいな過激な言葉で煽るのはなんだかなー。
面白いですよ、キンプリ。ちょっとキッズアニメを見る耐性が必要なので、向かない人にはとことん向かない作品だと思うけどそこがいいんだよね。
ミーハーが飛びつくと火傷します。でも楽しめたのなら「こっち側」の人間になれる。ニッチなものが好きな層に訪れた「この波には乗れる!」感。いいよね、最高だよ。