ディスコミライフ

日記や感想を書きます

帰ってきた昼ドラの帝王、新・牡丹と薔薇第1話

フジテレビ系列のお昼の定番・昼ドラの来年3月での終了が告げられた数日後に発表された「新・牡丹と薔薇

昼ドラが終わってしまう悲しみを救うかのような新作発表、それはかつて日本中にブームを巻き起こしたあの作品が現代版になり蘇ること!光だ、新・牡丹と薔薇は光なんだ。

第1話、神は再びこの地へ降り立つ。これが本物の昼ドラや!
といわんばかりの最高のスタート。放送前からあんなに人で溢れたTL、久々でしたわ。もう復縁するしないで2ヶ月使ったあれとか忘れよう。忘れちゃってもティダアパアパさ。
(ちなみにドラマと呼べないかもしれないドラマ・癒し屋キリコの時は最終的に涼くんの中の人ファンと数人の昼ドラマンしか実況してなかったよ。)

 

放送開始前からドラマとしての格の違いを見せつけてくれますね。

ストーリーは昭和57年8月、18歳高校生の眞澄の妊娠発覚から始まります。開幕妊娠!これが昼ドラである。普通のドラマなら眞澄の妊娠発覚から出産決意、そして出産までを丁寧に描写して物語が終わりますが、これは昼ドラです。
そもそも眞澄が訪れてる病院の先生が西村和彦(稲垣)、ナースが大河内奈々子(三上)と小沢真珠(野島)。眞澄は病院の選択から間違えてしまったね…この病院からは修羅場のニオイしかない。


色々検査した結果、妊娠6ヶ月であることが分かった眞澄は、中絶が無理であると告げられます。
この時点で何が何でも産むんだよ!お前がママになるんだよ!という空気作りに余念がないところはさすがとしか言いようがない。

ちなみに相手の大学生は交通事故で死んだそうな。初っ端から恋人が死ぬ。これが昼ドラだ。

(※シナリオ上必要がなくなった人から消えていくシステムが採用されています)

死んだ恋人から貰った短小万華鏡は多分旧作OPが元ネタです、多分な!

恋人の母親役は川上麻衣子さんです。きっと婚約指輪を飲み込んだり、彼女も色んな修羅場をくぐり抜けている。

開始10分で未亡人・18歳の母・シングルマザーとあらゆる属性がぶっこまれた眞澄。
なんてドラマなんだ、新・牡丹と薔薇

やけにふくよかな友人に「妊娠してなかった」と嘘をつく眞澄。

眞澄の母(山口いづみ)は大根役者。大根役者なりに忙しいらしく眞澄は祖父母の元に預けられている様子。父は有名な俳優らしい。
食卓に並ぶもの全てがBUKKAKE CHANCEに見えますがこのシーンではジジイがセルフBUKKAKEを披露したのみで、眞澄が「傷もの」になることを恐れる過保護な祖父母であることが分かれば十分でしょう。

場面は変わり妊娠した事実を母(萌子)に告げるため、撮影現場を訪れる眞澄。ちょうど大根役者は撮影中のご様子。

病院で亡くなった男の子と対面するシーンのようです。
萌子「どうしたのよ!これは一体どういうことよ!なんなのよー!!!これは一体なんなのォ!!」

母の演技に圧倒される眞澄と視聴者。

萌子「タクヤちゃぁぁぁぁん!!タクヤちゃん!!なんであんたが死n…誰!?ああ?あーんたね、はんにんはぁぁぁ!なにしてくれんのよぉぉぉ!」

こ、これは、このシーンは!!!
天国の恋で主人公・斎の弟・友也が死んだシーンのパロディだ!!!!

恐れ入りました。さすがです。すげーよ、昼ドラの中で昼ドラの撮影してるよこの昼ドラ。
テンション下げてと注意される現場なんか生々しいぞ!(実際の御大ドラマもこんな感じなんか?)
眞澄が娘であることはシークレットらしく「妹」であると強調する萌子であるが、さすがにそれは無理があるでしょ。

母の仕事力に圧倒され、妊娠を告げることができなかった眞澄。
そのまま誰に告げられるわけもなくラージポンポンになりました(昭和の話なので正しい表現だ!)
気付けば臨月。ふくよかな友人には妊娠がバレバレだ。むしろ他の人にバレてないと思ってたらすげーよ!
育てられないのなら養子に出すことを以前から言っていることが分かる会話、さらりと子どもが女の子であることが分かる会話。数ヶ月飛んでるけど何があったかは分かる作りが素晴らしいですね。

母になると決心した眞澄は医師の稲垣に名付け親になって欲しいと告げます。
稲垣医師はかつてぼたんだったかもしれない三上看護師の顔を見つめ、(三上も穏やかな笑顔になる)


「ぼたんはどうかな。ぼ・た・ん」


とかつての牡丹と薔薇視聴者たちを狂喜させる一言をいい放つ!稲垣医師は牡丹の花が大好きらしいです。なんか得意げに俳句を披露してた気がするけどこっちは「ぼ・た・ん」の一言に全部持っていかれて頭に入ってこないですよ。笑顔で牡丹の鉢植えを持ってくる三上看護師は何者なんだ。かつてぼたんだったかもしれないからできる芸当である。

しかしそれではあまりにもストレートすぎるので

「富貴子」
は、どうだという稲垣医師。ウオオオオオ富貴子は(旧)牡丹と薔薇の香世とぼたんの母の名前だァァァァァァ!!
富貴で牡丹の意味があるそうです。へぇー、そうだったのかー。

帰宅すると顔が真っ青な祖父母。なんとふくよかな友人によって眞澄が妊娠していることが告げられていたのです!ってか膨らむ腹とか見て気付けよw

祖父「どこの子だぁ!てめぇ、どこの誰の子を孕んでんだぁ!」
かーらーのビンタ!座布団で叩く!!それを止める祖母。絶賛するしかない流れ作業。

その後祖父母は普通に落ち着いたのか「ご飯をお食べ」などと言ってるあたりやっぱりさすがとしか言いようのない切り替えの早さですね。
年増の大根女優がログイン。

祖父「父親が死んでも腹はでかくなる…産むしかねぇな」
孫の妊娠を知った数分後には産むしかないと言える祖父。なんて器の大きい人なんだ。

大根役者がにっちもさっちもいかないと叫ぶ中
「大丈夫、大船に乗った気で産むんだ」と言ってる祖父まじポジティブ。高校生の孫の妊娠よりもひ孫の誕生の方が嬉しいのかもしれない。

萌子がぎゃんぎゃん吠えながら酒をBUKKAKE→バカか!と祖父がちゃぶ台返し→この大根役者が!→押し問答→萌子の馬乗り

この流れ!!!これだよ!!!これが見たかったんだよ!!!!第1話から飛ばしすぎだよ新・牡丹と薔薇!!!!
普通のドラマなら1クール使うところを1話でやってのける、それが中島御大のドラマ!!!最高です!!!!!最高ですよ!!!!歴史的瞬間に立ち合えたことに拍手!!!スタンディングオベーション!!!
つまり神回。伝説再びとしか言いようがない。日本昼ドラの伝統芸能であるBUKKAKEが華々しく復活したことも高評価ですね。素晴らしいスタートです。

そして眞澄の陣痛(本日の名台詞:「陣痛が始まったのかぁい!?」)が始まり、第1話は終わるのであった。